#21 すくみは居間の時計を見上げた。 TVロードショーが始まってから約30分。 「まだおとなしく観てる頃か…」 TVではどうでもいいトーク番組が流れている。 「まさか何にもないなんて事は無いわよねぇ。…ねぇ」 部屋から持ち出したぬいぐるみに同意を求める。 「今日はソファで寝っかな」 少しだけ胸の奥がきゅんとなった。 寂しさとは違う感覚。 堪らず、ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。 |
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#22 TVロードショーが終った。 観ながらうつらうつらしていた管理人さんは既に寝入っている。 (なーにが『自分の部屋で寝ますよー』だか…) などと思いながらも、管理人さんの寝顔を見るとにやけてしまう。 軽く揺さぶってみたが起きる気配は無い。が、このままの体勢では体を痛めそうだ。 眼鏡を外してから、たたんだ布団に寄りかからせ頭には俺の枕をあてがった。 「ん… うふっ…」 枕に顔をうずめて嬉しそうに微笑んでいる。 (…この顔見たら起こせないよな) 仕方がないので階下にクッションと毛布を取りに行くことにした。 |
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#23 きっと今頃、上の階では二人が獣のように貪りあっているんだろう。 そう思うとなんだか切ないような苦しいような気分になる。 「…んっ…」 まだ成長途中の膨らみに手を添え、自己主張している突起を優しく摘む。 空いた手は直穿きのスパッツの上から敏感なスリットをなぞる。 「…っ! …んふっ んっ…」 シャツを噛んで声を殺しながら快楽を味わう。 ぬいぐるみに隠していたローターを取り出し、スイッチを入れて敏感な肉芽に押し当てた。 「あ…ぁ… くっ… ふぅん…」 布越しのもどかしさも手伝ってか、スパッツはじっとりと湿りはじめる。 |
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#23.5 「すくみちゃーん、クッションを貸し……!」 最初は何をしているのか判らなかった。 居間の電気が点いてるから、すくみちゃんが居る。そう思った。 はだけた服・荒い息遣い・耳まで真っ赤になった顔。 「お、お姉ちゃんは…?」 「テ、テレビ観ながら寝ちゃって、それでクッションを…」 ぼふっ クッションが飛んできた。 「…ばか。 ばか! ばかーーっ!!」 ※本文・絵共に保管時に追加したものです。 |
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#24 朝。 …すくみちゃんの視線が痛い気がする。 原因は…昨晩のアレだろうなぁ。 「…なにかあったんですか?」 違和感に気づいた管理人さんが小声で聞いてくる まさか本当の事を言うワケにもいかないしなぁ。 いろいろ考えているとすくみちゃんが口を開いた。 「今日はお休みでしょ? 3人でデパートに行かない?」 すくみちゃんの目が光った。 「よ、よーし、何か欲しい物があったら買ってあげよう」 「うわーい♪」 管理人さんは終始不思議そうな顔をしていた。 |
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#25 服だのスニーカーだのの箱を抱えて、すくみちゃんはホクホク顔だ。 「お姉ちゃんも何かおねだりしちゃいなよ。滅多にないよー」 「え…でも…」 管理人さんは困った顔をする。 「いいですよ。何でも好きなものを」 こうなりゃもうヤケだ。それに管理人さんには日頃からお世話になってるからな。 「じゃ、じゃぁこのヤカンを…」 「だっー!なんでヤカン!しかも特価品!!」 「だって、そろそろ買い替え時かなって…」 「もっとこう、ゼロが2つくらい多いのにしなよー」 …つくづく勝手な事を言ってくれる。 |
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#26 「やっほーっ!今日はありがとう♪」 すくみちゃんが後ろから飛びかかってきた。 「まぁ、昨日のはアタシも無防備だったしねー」 …ちょっと思い出してしまった。 「…何にやけてんのよーっ」 ぐりぐりと横面に拳を押し付けられた。 「結局、昨日の晩は姉ちゃんは寝ちゃったのか…」 何故かすくみちゃんはため息をついた。 「もうひとつお願いがあるんだけど…いい?」 「何だよ、改まって」 今度はどんな無理難題を… 「下の倉庫部屋でね、探して欲しい基盤があるんだけど…」 あまりにも普通なお願いに、いささか拍子抜けしてしまった。 |
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#27 とんでもないものを見つけてしまったのかも知れない。 「VLバス用ビデオカード」と書かれたメモを持って倉庫部屋に入ったものの 積み重なるダンボールに圧倒されてしまった。 途方に暮れたとき、壁から差し込む光に気づいた。 (か、管理人さん…) ここは位置的に脱衣所の隣になるらしい。 いつの間にか目は壁の隙間に釘付けになり、 荒くなった息を殺すのに必死になっていた。 |
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#28 「どう?アタシからのプレゼント、気に入ってもらえた?」 いつの間にか倉庫部屋の入り口にすくみちゃんが立っていた。 「なんで…こんな…」 頭の中には疑問しか浮かんでこない 「へぇ…お姉ちゃんの裸見るだけでこんなに硬くなるんだ…」 すくみちゃんの手が俺の股間にのびてきた。 「ほら、ズボンの上からでもわかるよ…」 そのまま軽く上下に撫でられ、もどかしさと快楽が入り交じる。 「す、すくみちゃん!や、やめっ…!」 「…やめられる?このままで? …お兄ちゃんの部屋、行こっ」 すくみちゃんは小悪魔的な、そんな微笑みを俺に見せた。 |
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#29 部屋に入ると、すくみちゃんはTシャツをパッと脱いだ。 下着はずっと着けてなかったのだろうか、 控え目なふくらみがあらわになった。 「ちょ、ちょっと恥ずかしいな…」 頬を紅らめながらも嬉しそうに笑う 「ねぇ…」 ねだるような甘えるような視線を投げかけてきた |